『122』構造で捉え、仕組みをつくる 著 人為ミスの未然防止手法A-KOMIK
A-KOMIK
A 曖昧さを見つける
K 決めごとを決める
O 決めごとを教える
M 決めごとを守らせる
I 異常を見つけ処置する
K よりよい決めごとに改善する
→製造現場の監督者が行う日常管理活動をステップ別に並べた造語
→毎日継続してこのサイクルを回すことが未然防止に繋がる
・人は誰でもミスを起こす。何故なら、明確な手順が確立されていないから
①事実を間違って認識しやすい
②意図とは異なった行動をしやすい
③判断間違いを犯しやすい
④精神的・身体的限界がある
・人間は本質的に不確かなものを持っていて、何かの原因で意図とは違った行動や判断を引き起こすことがあり、これを人為ミスという
・不慮の事故等を「管理の問題」か「作業者心理の問題」かに分けて考えていく
「管理の三要素」
①作業の標準化
②指導訓練
③標準の遵守活動
・人間は生まれながらの人為ミスを誘い込む弱点がある。
○見ても見えない
○うっかりわすれる
○集中力が途切れる
○先走る
○思い込む
○飽きる
・始業時に「今日予定」
終業間近に「今日の実績確認」
退社前に「翌日予定」
を策定する習慣を
・人は長時間作業で気の緩み等が生まれ、ミスやバラツキを必ず起こす。なので、決まった間隔で管理者がラインを回り続ける必要ある
・作業者の心理負担を
①複雑さ
②やりにくさ
③危険
④集中作業での騒音・雑音・人の気配
⑤判断基準があいまい
・1つの機能に負荷が集中すると、他の機能が疎かになり、脳の機能がバランスを崩しやすい。特に、感情脳が悪さをしやすい
→作業者の心理負担を発見し、根本原因から解決していく
TBS(トラブル・再発・防止)
人為ミスを監督者が「標準化」「指導訓練」「標準遵守」の観点からアプローチしてい
・標準遵守において、「決めごとを守っていないことが他人に見える」ようにする、「決めごとの見える化」が対策になってくる
・本著は、人の作業ミスを減らすという部分からもう一段落とした、人の本質的観点からミスを無くすアプローチを取っている。例えば心理の構造を理解し適切に作業の内容を定めている
・作業者の疲労対策として休憩時間内容の見直しを考えることなども必要では?
・ぶれ、変動、ムラ、バラツキを無くすために物事を仕組み化してしまう。習慣に落とし込んでしまう。そういう視座が必要
・目学改善
①守っている人を褒めることを目的に
②感覚的な条件設定を定量的な条件設定に変える
③当事者にする(自分で決めたことは守るという人間の良い面を活かす)
④啓発教育(スローガン・ポスター・朝礼で周知)
・イライラ改善
①スイッチ位置変更
②台車、作業台高さ変更
③治具摩耗の修理
④作業姿勢の見直し
・各ライン必要なものを全て「事前準備」してからスタート
・毎日生産する製品でミスが起きた場合は、対策後3日間集中してフォローし、慣れが出てくる1ヶ月後くらいに再度フォローする
・ミスの発生原因を直接原因(作業ルール等)と間接原因(作業者の心理状態)より要素分解する
・設備のチョコ停、チョコトラは作業者のペースやリズムを崩す元凶。設備・道具は常にベキ動率100%維持されている必要あり。
○人為ミスの起きやすいところ
①やりにくい作業
②イライラする作業
④いつもと違うやり方
⑤作業中断
⑥仕事の慣れ
⑦まとめ作業
⑧たまにやる作業
・活動計画書 気をつけるべきポイント
①優先順位の判断に問題はないか
②選択した課題が妥当か
③目標値が具体的
・いかに現場で
曖昧さ発見、決めごとを決める、決めごとを教える、決めごとを守る、異常を発見する、改善する土壌づくり、仕組みを作れるかどうか。
・1日8時間の中で作業者がどのくらい歩行・運搬・打ち合わせの割合が40%を超えたら、品質の問題は深刻だと思われる
・「作業導線」を考えたレイアウト配置や啓発物掲示