さまよえる蒼い変人

我が成長曲線を綴り、「怒り・疑問・不満」を昇華していく

『127』要は経営者視点! 著 品質管理と品質改善のしくみ

「📕著 基本からよくわかる品質管理と品質改善のしくみ」

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・品質管理の役割

①不良品が顧客へ流出する外部不良(クレームやリコール)を防ぐ

②そもそも不良を作らない実力あふ現場を目指すこと

 


・企業活動は「IN・OUT」である

収入を上げる

→経営戦略や製品開発、販売戦略

→①数を沢山②単価をあげる

支出を抑える(コスト削減)

→品質管理、原価管理、生産管理、生産技術、現場改善

 


・製造原価

→生産性や個別原価など

(材料費・労務費・減価償却費・その他経費)

 


減価償却

設備や治工具類の使用コスト

 


○その他経費

工場運営に関わる電気代や水道代、ガス代

 


減価償却費」の考え方

 


・設備購入費 1.000.000円 (実績値)

・総生産数 100.000個 (購入時に検討した想定値)

 


*製品一個あたりの減価償却費(設備使用コスト)の計算式

1.000.000円÷100.000個=10円/個

 


→すなわち製品一個作る上で、設備の使用コストは10円なので、これを製造原価に含めます

→予定通りに10万個売れると、設備の購入費全て回収できるので次の10万1個目からの設備使用コストはゼロになる

 


・管理を維持と改善に要素分解

 


・品質を5つに分類すると

①超越的品質

→美しさなどの五感もふくめて最上級のこと

②製品の視点

→性能や機能が優れていること

③顧客の視点

→顧客が満足すること

④製造の視点

→設計仕様通りに作られていること

⑤価値の視点

→コストパフォーマンスが良いこと

 


顧客が満足するほうの品質が高い。したがって顧客によって変わる。品質は企業が決めるのではなく、顧客が決める

 


・品質を「設計品質」と「製造品質」に分けることで

①役割や責任が明確に

②双方を合わせた高い総合品質を追求できる

③満足を得られなかった場合の対策が立てやすい

 


「品質保証」とは消費者の要求する品質が十分に満たされていることを保証するために、生産者が行う体系的活動

 


・歩留まりは原材料の投入量に対して実際に使用する頻度

 


○ ISO(international standard

国際標準化機構。1947年に設立された、国際的な工業規格を策定する団体

→一方で日本版はJIS

 


・これまで個人に委ねていた仕事の内容を誰もが見えるようにすることは大きなメリットとなる。複雑な作業の流れ等を手順書に文書化したり共有したりが有効

 


・不良を予防する為に不良が発生している工程の特定は必須

 


○官能検査

人の五感を使って品質を判定する方法のこと

①数値化が困難な場合(目視・触覚・臭気・味覚・聴音)

②測定器が高価だったり、測定に時間を要す場合

③測定器よりも人の五感の検査精度の方が優れている場合

 


「品質のコスト」

①不良を作らないためのコスト

(検査コストと予防コスト)

②不良対応のコスト

(内部不良コストと外部不良コスト)

 


パレート図

QC7つ道具のひとつ。項目量と全体の中での項目の構成比率を見るための複合グラフ。項目量の大きい順に棒グラフを作成し、項目の構成比率の累計を折れ線グラフで作成する。ABC分析と組み合わせて利用されることが多い。

 


・範囲=レンジ

 


・バラツキを簡単に見るなら「範囲」を使い、しっかりつかむには「標準偏差」を用いると便利

 


・目標設定のファーストステップ

現状値と目標値の設定

 


ブレーンストーミング」4つのルール

①他人の発言を批判しない

②他人のアイデアに便乗する

③質より量を求める

④自由奔放な発言を歓迎する

 


「QC7つ道具」

①チェックシート

データを簡単に記録でき、整理しやすい用紙

→目的は何かを明確にしておけば不要な欄などが無くなる。記入項目は必要最小限で記入のしやすさ重視

パレート図

何が一番問題なのかがわかる

→何から着手すればよいか示してくれるのがパレート図。取り組みの優先度を決める判断材料に最適。あらゆる問題解決に有効で、例えば諸経費を削減したい場合、諸経費の内訳とそれぞれにいくら出費しているのかを示す

③特性要員図

原因の可能性のある要因を洗い出す

→4Mで要因抽出

④グラフ

データの大きさや変化がわかる

⑤散布図

2つのデータの関係をつかむ

ヒストグラム

ずれとばらつきがわかる

→①データ集めは100回以上理想②集めたデータは最小値と最大値に

⑦層別

データを分ける

⑧管理図

工程が安定しているかを判断する

 


・基本的に見切り発車より、ある程度の手順を策定してからの方がやり直しのロスをなくすことができ、"効率よく"ゴールに近づける

 


・問題がなければ改善する必要はなく、現状を維持さえすればよい

 


・問題=「あるべき姿」-「現状」

 


・数値化されていない=肌感覚

肌感覚=数値化されていない

 


「改善活動の本質」

①現状把握

②問題把握

③原因分析

④対策立案

⑤対策実施

⑥効果の確認

⑦標準化

 


・標準化

→作業標準書の改訂と作業者に対して教育・訓練

 


・真の原因(本質的部分)をつかむコツは「何故を5回繰り返す」こと

 


・会社の問題点は「製造現場」にあらわれる!

 


・品質改善に限らず、問題解決のキーワードは「分けること(分解)」

 


・自動化する狙いは、生産能力の向上(増産)や省人化による製造原価の低減

 


・次のステップとして「回帰分析」「実験計画法」「相関分析」「信頼性工学」の統計学の学習が必須