さまよえる蒼い変人

我が成長曲線を綴り、「怒り・疑問・不満」を昇華していく

『176』著 反応しない練習

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📕著 反応しない練習

・心の反応とは、心がつい動いてしまったこと

 


ブッダの考え方の特色は、「人生には悩み・問題がつきものなのだ」という現実を最初に受け入れてしまうところにある。私たちが日々感じている満たされなさ、生きづらさ、憂鬱といった思いを「ある」と認めてしまうこと。その潔さ、合理性が仏教の特徴。

 


・満たされなさがある、悩みがある。と理解してしまえば、「では、どうすれば解決できるか」と思考を一歩前に進めることができる

 


・「悩みがある」と理解したら、次に考えるのは「この悩みの正体(原因)は、一体なんだろう?」という点

①生きることには、苦しみが伴う

②苦しみには、原因がある

③苦しみは、取り除くことができる

④苦しみを取り除く方法がある

 


・反応こそが、悩みの正体。心の反応こそが、人生のトラブル、悩みを引き起こしている

→出来ることはただ一つ、「無駄な反応をしない」こと

 


・とらえどころのない悩みにも、確かな解決策がある。それは、「反応を作り出している真の理由」にまで、遡って考えること

 


現代心理学での7つの欲求

①生存欲

②睡眠欲

③食欲

④性欲

⑤怠惰欲

⑥快楽欲

⑦承認欲

 


・言葉に発する、書くことで客観的に理解できる

 


・悩みの理由がわからないと、苦悩はいつまでも続く。逆に悩みの理由を正しく理解できると、「悩み」は「解決できる課題」つまり希望に変わる

 


・反応せずに、まず理解する。これが悩みを解決する秘訣。

特に「心の状態を見る」という習慣を持つことで、日頃のストレスや怒り、落ち込みや心配などの「無駄な反応」を抑えることができる

 


「心の状態を見る方法」

①ココロの状態を言葉で確認する

私は今、〇〇になっているとラベリングする

②カラダの感覚を意識する

目を閉じて、自分の手を見つめる。暗闇に手の感覚を探し、手を見つめながら、両手を挙げる

③アタマの中を分類する

1.貪欲

求めすぎている状態

2.怒り

怒りがあると理解しよう。そこから怒りを溜めずに洗い流していける

3.妄想に分類

現実世界と妄想世界をしっかり識別しよう

→貪欲・怒り・妄想は人間の三代煩悩

 


・無駄な判断をしなくなれば心はスッキリと軽くなる

 


「財産や容姿は不変の宝ではない。求めるものは得られぬことが多い。しかし、道だけは心のままである。これを実践すれば、心を害するものは何もない。」

 


「人は自らの心を整えず、あれこれと判断して、心を失っている。あちこちに目をやって、一体何の役に立つのだろう。自己にこだわる意識を抑え、人の評価を追いかけずに、自らの心の内をよく見るが良い。」

 


・慢に囚われてた人にとって、「自分の正しさ」を手放すことは、自分を否定すること(自殺行為)になります。だから、人はなかなか素直になれません。

→素直になれればどのくらい楽になるか知っているか?

素直になって、人の話を聞けること、物分かりが良いこと、心を開いて話し合えること。そういう自分の方が幸せになれる

 


*「自分を否定しない。どんな時も」

 


○攻撃の反応

キレる、怒鳴る、嫌がらせで憂さ晴らし

○逃避の反応

無視する、さぼる、手を抜く、休む、引きこもる、ひたすら眠る、鬱になる、刺激・快楽に依存する

 


○自由な心を取り戻すエクササイズ

①一歩、一歩と外を歩く

肉体がキャッチする「感覚」に意識を向けよう。目・鼻・耳・口・肌。

 


◎過去を理由に今を否定するのは、それ自体、心の煩悩・邪念・雑念なのである

→落ち込まない、凹まない、自分を責めない、振り返らない、悲観しない。それより、今を見据えて、正しく理解して「ここから出来ること」に専念する

→「それより、今できることは何だろう?」

 


・「とりあえず体験を積む」だけでよい

どんな世界でも、成果を出せる見通しがつくには「10年かかる」。仕事なら20代のうちにスキルや人脈を身につけて、30代から責任あるポストを任される。幼い頃から激しい練習を積んでいる

 


*自信をつけるフロー

①やってみる

②体験を積む

③ある程度の成果を出せるようになる

④周囲が認めてくれるようになる

⑤「こう動けば、ある程度の成果が出せる」と見通しがつくようになる

 


・やってみることが難しいとか考えてしまう時は「これは妄想ではないか」と考えてください。失敗するかもしれない、迷惑かけてしまうかもしれない、私なんてまだまだといったためらいがあると思いますが、それは「妄想」です。

→何をすればいいかわからなければ、「何をすればいいですか?」と聞くだけ。

やり方がわからなければ、「どうすればいいですか?」と聞くだけ。

 


◆反応しないことが「最高の勝利」

 


・主観と客観カメラで考える。見る。

 


◆反応するな、まずは理解しろ

 


○困った相手とどう関わるか

原理原則

①相手のことを判断しない

②過去は忘れる

③相手を新しい人と考える

④理解し合うことを目的とする

⑤関わりのゴールを見る

 


・しなくていい判断はしないほうがいい

・過去を思い出して、「記憶」に反応して、新しい怒りを生んでいる

 


・人の心の状態は「二者択一」。快か不快か。幸せになりたいなら「快の反応」を大事にしよう

不幸せになりたくないなら、「不快な反応をしない」ように努力しよう

 


・あなたの中にやってみたい、チャレンジしたいことがあるなら、その欲求は大切に。その動機が「金を稼ぎたい」「人より上に立ちたい」といった煩悩であっても、目指すことに「快」があるなら、大いにやってみること

 


・「不快」を感じたら、ブッダに倣って、反応をリセットするように心がけましょう

→大切なことは快を増やせ。不快を減らせ。

 


◆妄想という「脳のデタラメ」を真に受けない

 


・他人が認めてくれるかどうかは、他人がきめることであって、自分がコントロール出来るものではない。他人の評価を目的にすると、「他人の目が気になる」心理に突入してしまう

 


・人が苦しみを感じる時、その心には必ず「執着」がある。これらの執着を手放さなければ、自分も相手も苦しみ続けてしまう

 


・真実であり、有益である(役に立つ)ことがブッダの基準

→例えば仕事なら「利益が上がる」「働きやすい環境に繋がる」「業務が円滑に進む」ような判断が正しいことになります

→◎頭の中で繰り広げる判断は、ただの妄想。真実とは言えず役に立っていないなら有益とも言えない。

 


◎仏教が目指す「正しい理解」とは、逆説的な言い方になるが、「正しいと判断しない」理解

 


・「正しい自分」でいるより、「素直な自分」でいるほうが、魅力的だと思いませんか?人の話をよく聞けること、ものわかりがよいこと、心を開いて話し合えること、そういう自分のほうが幸せになれる

 


◆「比較する」のは非合理的な考え方

比較の目的は、承認欲を満たして安心したいのです。自分も捨てたもんじゃない。自分の方がマシと思いたいだけ

 


・比較している状態とは、妄想という「暇つぶし」と変わらない

 


・人は妄想を抜けられないから、成績という記号への執着も捨てられないのです

 


「心の内側を見ず、外の世界に反応ばかりしている人は、欲望に流される」

 


・「反応に逃げない」というのは、例えばちょっとした隙に、テレビをつけるとか、ネットを開くといった反応を止めること。''漏らすな''

 


「快で反応しよう」と心がけていると、普段の「ぼんやり心」から徐々に「すっきりと楽しい心」に変わっていく

 


ブッダは、決して暗い未来を妄想しない。かといって根拠もなく明るい未来を想像することもない。今できることを大切にする